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日別アーカイブ: 2025年6月23日

ヒモト設備の消火日誌~鉄則~

皆さんこんにちは!

 

ヒモト設備工業株式会社、更新担当の中西です。

 

 

 

消火設備設置工事の鉄則:命を守る“現場の掟”を徹底解説

 

 

 

前回は消火設備の歴史について解説しましたが、今回はその**「設置工事における実務の鉄則」**に迫ります。


火災は「万が一」では済まされないからこそ、消火設備工事には特有の厳格なルールと心構えがあります。


◆ 鉄則①:図面通りに“作らない”勇気

 

設計図はあくまで理論上の最適解。
実際の現場では、構造や配線の違いによって“図面通りでは収まらない”ことが頻繁にあります。
そんな時に求められるのは「図面を現場に合わせる力」、すなわち現場力と判断力です。

  • 給水ルートの勾配調整

  • 天井裏の障害物回避

  • バルブ位置の実用性見直し

これらを現場で“そのままやる”のではなく、「命を守るために最適な施工」を常に考える姿勢が鉄則のひとつです。


◆ 鉄則②:配管の“当たり前”を疑う

 

消火設備は「圧力・流量・方向」が命です。
そのため、少しの勾配ミス、わずかな溶接不良が命取りになります。

  • 水たまり・空気だまりが発生しない勾配

  • 熱で変形しない距離と支持点

  • 腐食・劣化を避ける塗装と防錆処理

どれも当たり前のようですが、「確認することが鉄則」
慣れた作業ほど、見直し・検査がミスを防ぎます。


◆ 鉄則③:火災が起きた“その瞬間”を常に想定する

 

設置工事の全ては、「いざという時に確実に作動する」ために行われます。
つまり、工事の間ずっと火災の現場をシミュレーションしているのがプロの技術者です。

  • 「火元はどこか?」

  • 「どの範囲に水や薬剤が届くか?」

  • 「停電・断水時にどう作動させるか?」

設計者や元請けからの指示を超えて、「現場の想像力」が求められる世界です。


◆ 鉄則④:消防法・自治体ルールを熟知する

 

消火設備は消防法・建築基準法・各市町村の条例により、細かく規定されています。
これらを理解していないと、せっかく工事が完了しても検査不合格=やり直しということも。

たとえば:

  • スプリンクラーヘッドの間隔(一般型:3.6m以内)

  • 消火ポンプの能力

  • 防火区画貫通部の防火処理

これらを**「現場で即判断できる力」=施工者の知識力と経験値**が、鉄則中の鉄則です。


◆ 鉄則⑤:記録と報告は“最後の命綱”

 

工事が終わっても、消火設備は「稼働して初めて意味がある」設備です。
そのため、記録と報告の正確性が、点検や保守、万が一の事故時の責任証明にもつながります。

  • 圧力試験記録・写真

  • 検査報告書・配管ルート図

  • 検知器・バルブ・ヘッドの型式・設置位置記録

「設置だけで終わらない」のが、命を預かる設備工事の本質なのです。


◆ まとめ

 

消火設備設置工事における“鉄則”とは、単なる作業ルールではなく、
「人命を守る」ことを意識した現場判断・施工技術・知識の総合力です。

経験に基づく気づき、現場での柔軟な判断力、そして法令順守の姿勢。
これらを徹底することで、設備は初めて「安心を提供できる存在」になります。

橋本電工では、これらの鉄則をすべての現場で徹底し、常に「人の命を守る工事」を実践しています。
今後も、安心・安全な街づくりに貢献してまいります。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

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